一見、美しい石膏でできたオブジェだが、谷山恭子が旧ベルリンの壁の周辺に捨てられていた空き缶や錆びた鉄、古着など元々は誰かの所有物であったであろうゴミを組み合わせ、綺麗にコーティング。ゴミを”隠蔽”する事で、負の歴史を隠そうとしてきた社会の傾向を可視化した。彫刻の所有者は、破壊する権利を得る事ができる。
日本生まれ、2018年よりドイツ・ベルリン在中。 場所特有の文化、歴史、日常風景からインスピレーションを得て、彫刻、写真、映像をつかったインスタレーションで、わたしたちの生命や存在、いまある環境をたたえる作品をつくっている。