どんよりとした空に飛ぶ鳥、風になびく髪、無機質な家、色のない景色。まさに三田村光土里の世界だ。人と建物の一対のストーリーは、アクリル板で装幀され、分割され、ずらされ、固定される。窓のないモルタルの家、屋根。こうした日常に残された記憶を纏う対象に、三田村は独自のスタイルでスポットを当てる。
愛知県生まれ。東京在住。
「人が足を踏み入れられるドラマ」をテーマに、日常の記憶や追憶のモチーフを、
写真や映像、日用品など様々なメディアと組み合わせ、私小説の挿話のような空間作品を制作し国内外で発表。
滞在型アートプロジェクト「Art & Breakfast」では、世界各地のアートスペースに滞在しながら鑑賞者と朝食を共にし、
旅の中で見つけたモノや気づきから日々生み出すインスターレションが、
生活の中に浮かび上がる社会や文化の問題を、ユーモアと批判的な眼差しを持って演じ、
観る人々の内面に現れる物語を投影してく。
www.midorimitamura.com