東京郊外に拠点を置く庄司朝美は、エスキース(下絵)を描かず、日常から研ぎ澄まされた全身と精神から生じる感覚や思考、思いつきやインスピレーションで描いていく。紙の必要性を削ぎ取った理由には、アクリル板の表面をヤスリがけした所、トレーシングペーパーのような半透明さを発見し、まるで紙に鉛筆で描いているような感覚と出逢う。そこで彼女は描くことへの柔軟性を見出し、独自の手法を手に入れる。
庄司 朝美について