画像は2003年に制作し、その後、ヨーロッパ各国を巡回している三田村の代表作『グリーン・オン・ザ・マウンテン』で使用した写真からの転用。ベルギーの蚤の市で売られていたネガフィルムに、当時の知らない家族の幸せな日常の瞬間が切り取られていた。自宅の庭先で微笑む女性が、残像のように重なり合うセピア色の心象風景。
愛知県生まれ。東京在住。
「人が足を踏み入れられるドラマ」をテーマに、日常の記憶や追憶のモチーフを、
写真や映像、日用品など様々なメディアと組み合わせ、私小説の挿話のような空間作品を制作し国内外で発表。
滞在型アートプロジェクト「Art & Breakfast」では、世界各地のアートスペースに滞在しながら鑑賞者と朝食を共にし、
旅の中で見つけたモノや気づきから日々生み出すインスターレションが、
生活の中に浮かび上がる社会や文化の問題を、ユーモアと批判的な眼差しを持って演じ、
観る人々の内面に現れる物語を投影してく。
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